一時帰国のeSIM:到着ロビーから改札までを静かに
海外に住んでいて日本の回線を手放した人へ。出発前にeSIMを入れておき、着いたらオンにするだけ。Suicaもスマホで準備できます。
海外で暮らしていると、日本の携帯回線はいつのまにか解約してしまっているものです。久しぶりの一時帰国で、成田や羽田、関西に着いた瞬間に困るのは、電車の乗り換えも、家族への「着いたよ」も、ネットがないと始まらないこと。この記事は、その最初の一時間をあっけないほど普通にするためのものです。
入れるのは出発前、オンにするのは着いてから
eSIMはカードのないSIMです。QRコードを読み込むか、インストール用のリンクをタップするだけで、いま使っているSIMの隣に追加されます。
コツは、出発の前の晩に自宅のWi-Fiでインストールまで済ませておくこと。インストールには通信が必要で、空港は通信を探すにはいちばん落ち着かない場所です。入れたら、日本に着くまでeSIMの回線はオフのままで大丈夫です。
着陸したら:
- 設定を開いて、eSIMの回線をオンにする。
- モバイルデータ通信に使う回線としてeSIMを選ぶ。
- eSIMの回線でデータローミングをオンにする。旅行用eSIMは端末から見ると常にローミング扱いなので、これがオフだとつながりません。
- いま住んでいる国の回線はデータローミングをオフのままにしておく。
有効期間がいつから数えられるかはプランのページに書いてあるので、早めに入れても日数が減らないか確認できます。
Suicaはスマホに
日本の電車はICカードで動いています。首都圏ならSuica、関西ならICOCA、ほかの地域のカードも大都市ではたいてい相互に使えます。iPhone 8以降なら、海外で買ったiPhoneでもSuicaをWalletに追加して、Apple Payでチャージできます。
知っておくと楽なことが二つあります。カードの追加とチャージには通信が必要なので、eSIMをオンにしてから改札へ向かう前に済ませること。改札でタッチするだけなら、通信はいりません。
Androidは事情が違って、スマホのSuicaは日本向けに売られた端末が前提です。海外で買ったGalaxyやPixelでは追加できないことがほとんどなので、カードのSuicaを券売機で買うのがいちばん簡単です。
日本の番号がないと困ること
旅行用のeSIMはデータ専用で、日本の電話番号はつきません。地図、乗換案内、タクシーアプリのGO、LINEはデータだけで使えます。
困るのは、日本の銀行やカード会社がSMSで送ってくる認証コードです。日本の番号を残していない場合、その番号あてのSMSはどこにも届きません。帰国前に、認証の方法をアプリやメールに切り替えておくと安心です。
よくある質問
一時帰国のeSIMはいつ入れればいいですか?
出発の一日か二日前に、自宅のWi-Fiでインストールしておき、日本に着いてから回線をオンにします。
海外で買ったiPhoneでもSuicaは使えますか?
iPhone 8以降なら使えます。通信がある状態でWalletにSuicaを追加してください。海外で買ったAndroidはほとんどが非対応なので、カードのSuicaを使いましょう。
eSIMで日本の電話番号はもらえますか?
いいえ。データ専用のeSIMなので、番号は今の回線のままです。SMS認証が必要なサービスは、帰国前に別の方法へ切り替えておくと安心です。
改札を通るのに通信は必要ですか?
いりません。改札でのタッチは通信なしで動きます。通信が必要なのはカードの追加とチャージだけです。